はじめに
1993年5月15日のJリーグ開幕戦 ヴェルディ川崎 vs 横浜マリノス(国立競技場)から30周年。
「当時のテレビ中継をまた放送してくれるかな・・・」と期待していたところ、NHKが放送してくれました。
試合を振り返ります。
スターティングメンバー
ヴェルディ川崎(ホーム)
GK | 菊池 新吉 | 1 |
DF | 中村 忠 | 2 |
DF | ペレイラ | 3 |
DF | 加藤 久 | 4 |
DF | 都並 敏史 | 6 |
MF | 柱谷 哲二 | 5 |
MF | ハンセン | 8 |
MF | ラモス 瑠偉 | 10 |
FW | マイヤー | 7 |
FW | 武田 修宏 | 9 |
FW | 三浦 知良 | 11 |
横浜マリノス(アウェイ)
GK | 松永 成立 | 1 |
DF | 平川 弘 | 2 |
DF | 勝矢 寿延 | 3 |
DF | 井原 正巳 | 4 |
DF | 小泉 淳嗣 | 5 |
MF | 野田 知 | 6 |
MF | エバートン | 7 |
MF | 水沼 貴史 | 8 |
MF | 木村 和司 | 10 |
MF | ビスコンティ | 11 |
FW | ディアス | 9 |
フォーメーション
両チームとも試合中にポジションを流動的に変えていましたが、試合開始時はだいたい上の図のようなフォーメーションだったと思います。
試合
キックオフ
横浜マリノスのキックオフで試合開始。
Jリーグ最初の試合の歴史的なキックオフは、ラモン・ディアスでした。
当時は「キックオフは前方へ蹴らなくてはならない」というルールがあり、ディアスが前方へ蹴ったボールをビスコンティが自陣へ戻して、マリノスの攻撃が始まりました。
先制ゴール V川崎 1-0 横浜M 19分
三浦の右サイドからのフリーキックをマリノスの選手(野田?)がヘディングでクリア。
ヴェルディの選手(ペレイラ?)が拾って左前方へパス。
これを受けたマイヤーがペナルティエリア外・左45度からカットインして小泉をかわし、右足で強烈なミドルシュート。
あっという間にゴールネットに突き刺さり、ヴェルディが先制!
上のフォーメーション図では、マイヤーは右のFWですが、このときは左サイドにいました。
Jリーグ初のイエローカード 28分
都並が水沼をファウルで倒して、Jリーグ初のイエローカード。
上のフォーメーション図では、水沼は左サイドのMFですが、このときは右サイドにいました。
後半開始
ヴェルディは、後半開始からFW武田に代えてMF北澤を投入。
同点ゴール V川崎 1-1 横浜M 48分
水沼がフェイントから左サイドを一気にドリブル突破するが、ファウルを受ける。
木村が左コーナー付近から蹴ったフリーキックを都並がヘディングで跳ね返す。
北澤がクリアしきれなかったボールを平川がヘディングで前へ。
木村が拾ったところを北澤がクリアして左コーナーキック。
ボールを拾った木村は、コーナーにボールを置くと、相手の意表を突く素早いショートコーナーでフリーのエバートンへ。
エバートンのペナルティエリア内・左45度からの右足で狙いすましたミドルシュートが、ヴェルディ守備陣の頭上を越えてゴールへ吸い込まれ、マリノス同点!
逆転ゴール V川崎 1-2 横浜M 59分
左サイドハーフウェーライン手前から井原がロングパス。
木村が頭で落としたところへ水沼が走りこむ。
水沼は、ペレイラと都並の間をドリブルで一気にすり抜けてシュート。
GK菊池がはじいたボールがペレイラに当たり、こぼれたところに詰めていたのはディアス。
ディアスが左足で落ち着いてゴールへ流し込み、マリノス逆転!
ヴェルディ 選手交代 79分
ヴェルディは、DF加藤に代わって、FW阿部を投入し、反撃を試みる。
当時は交代は2人までなので、ヴェルディはこれが最後の交代。
試合終了
2対1でマリノスの勝利。
マリノスは、スターティングメンバーから選手交代なしで、90分を戦いました。
まとめ
度肝を抜くマイヤーのゴラッソ、木村の頭脳的なショートコーナーからのエバートンの同点ゴール、井原・木村・水沼のレジェンド3人がつないだディアスの決勝ゴール。
どれも印象的な3つのゴールが歴史的なJリーグ開幕戦に花を添えました。
私の選んだマン・オブ・ザ・マッチは、2得点に絡んだ木村。
私の選んだベストプレーは、逆転ゴールにつながる水沼のドリブル突破。
水沼は、同点ゴールの直前の「フェイントから左サイドを突破したドリブル」も印象的でした。
日本リーグの日産黄金時代を支えた2人の活躍で、横浜マリノスがヴェルディ川崎とのライバル対決に勝利しました。
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