はじめに
WBC2023大会で優勝した日本代表(侍ジャパン)メンバーの個人成績ランキングをまとめてみました。
今回は、投手編です。
順位は、日本チーム内でのランキングです。
投手成績
防御率(規定投球回数到達者のみ)
1位 | 大谷 翔平 | 防御率1.86 | 9回2/3 | 自責点2 |
2位 | 山本 由伸 | 防御率2.45 | 7回1/3 | 自責点2 |
3位 | 佐々木 朗希 | 防御率3.52 | 7回2/3 | 自責点3 |
規定投球回数は、チームの試合数と一致します。
日本は7試合なので、合計7イニング以上投げた投手が規定投球回数到達となります。
規定投球回数に達したのは、大谷投手、山本投手、佐々木投手。
3人とも最初の登板は先発で自責点0でした(佐々木投手はエラーがらみで1失点)。
しかし、それぞれ2度目の登板では、序盤は0点に抑えたものの、大谷投手は5イニング目、山本投手と佐々木投手は4イニング目に初めて自責点が付きました。
準々決勝や準決勝の相手は、1番打者から9番打者まで強打者ばかり。
しかも負けたら敗退なので、最初から常に全力で投げなければならない。
そんな状況では、普段なら7~8イニングは投げる投手でも、3~4イニングが限界だったのでしょう。
大谷投手と山本投手は、同じ自責点2でしたが、投球回数の多い大谷投手が防御率では上位になりました。
佐々木投手は3ランホームランを打たれて自責点3でしたが、2アウトから不運なヒット(完全に打ち取った当たり)が2本続いた後の一発だったので、ちょっと気の毒でした。
ちなみに決勝で先発した今永投手は、6イニングで自責点2なので、規定投球回数には1イニング足りないものの防御率3.00でした。
山本投手や佐々木投手と比較しても遜色ない安定した投球でした。
勝利数
1位 | 大谷 翔平 | 2勝 |
2位 | 佐々木 朗希 | 1勝 |
2位 | 山本 由伸 | 1勝 |
2位 | 今永 昇太 | 1勝 |
2位 | ダルビッシュ 有 | 1勝 |
2位 | 大勢 | 1勝 |
通常は、先発投手は5イニング以上投げないと勝利投手になれないのですが、今大会は球数制限があることから、イニング数に関係なく、試合の最後の勝ち越し点が入ったときに登板していた投手が勝利投手になるという特別ルールでした。
大谷投手が先発で2勝を挙げて日本チーム内のトップの成績です。
山本投手、今永投手、ダルビッシュ投手もそれぞれ先発した試合で勝利投手になっています。
佐々木投手は、2試合に先発し、1試合目は勝利投手になりましたが、2試合目はリードを許したままの降板となりました。
その試合は逆転サヨナラ勝ちだったので、最後に投げた大勢投手が勝利投手になりました。
奪三振数
1位 | 山本 由伸 | 12奪三振 |
2位 | 佐々木 朗希 | 11奪三振 |
2位 | 大谷 翔平 | 11奪三振 |
4位 | 戸郷 翔征 | 9奪三振 |
5位 | 宮城 大弥 | 7奪三振 |
5位 | 今永 昇太 | 7奪三振 |
7位 | 髙橋 宏斗 | 5奪三振 |
8位 | 湯浅 京己 | 4奪三振 |
9位 | 宇田川 優希 | 3奪三振 |
9位 | 伊藤 大海 | 3奪三振 |
11位 | 大勢 | 3奪三振 |
12位 | 高橋 奎二 | 2奪三振 |
12位 | ダルビッシュ 有 | 2奪三振 |
14位 | 松井 裕樹 | 1奪三振 |
奪三振数では、山本投手が、佐々木投手と大谷投手を1つ上回り、チーム内1位になりました。
なんと、登板した投手全員が1つ以上の三振を奪っています。
確かに三振を取れる投手が多く選ばれたという印象です。
奪三振率
1位 | 宇田川 優希 | 奪三振率20.25 | 3奪三振 | 1回1/3 |
2位 | 戸郷 翔征 | 奪三振率16.20 | 9奪三振 | 5回 |
3位 | 髙橋 宏斗 | 奪三振率15.00 | 5奪三振 | 3回 |
4位 | 山本 由伸 | 奪三振率14.73 | 12奪三振 | 7回1/3 |
5位 | 湯浅 京己 | 奪三振率13.50 | 4奪三振 | 2回2/3 |
6位 | 佐々木 朗希 | 奪三振率12.91 | 11奪三振 | 7回2/3 |
7位 | 宮城 大弥 | 奪三振率12.60 | 7奪三振 | 5回 |
8位 | 伊藤 大海 | 奪三振率11.57 | 3奪三振 | 2回1/3 |
9位 | 今永 昇太 | 奪三振率10.50 | 7奪三振 | 6回 |
10位 | 大谷 翔平 | 奪三振率10.24 | 11奪三振 | 9回2/3 |
11位 | 高橋 奎二 | 奪三振率9.00 | 2奪三振 | 2回 |
12位 | 松井 裕樹 | 奪三振率9.00 | 1奪三振 | 1回 |
13位 | 大勢 | 奪三振率6.75 | 3奪三振 | 4回 |
14位 | ダルビッシュ 有 | 奪三振率3.00 | 2奪三振 | 6回 |
奪三振率は、9イニングあたりの奪三振数です。
奪三振数はイニング数が多い先発投手が有利ですが、奪三振率はイニング数が少ない救援投手が有利になります。
14人中12人が奪三振率9.00以上(1イニングあたり1個以上)というのは、すごい投手陣です。
1位の宇田川投手は、2試合の登板で打者4人を完全に抑え、3つの三振を奪いました。
大谷投手が10位なのは意外ですが、三振ばかり狙うと球数が増えてスタミナも消費するので、先発して4~5イニング抑えるというペース配分を考えると仕方ありません。
さらに、大谷投手は攻撃でも打って走ってスタミナを消費しながらのピッチングですからね。
それでも1イニングあたり1個以上の三振を奪っているので、すごすぎます。
セーブ数
1位 | 大谷 翔平 | 1セーブ |
1位 | 宮城 大弥 | 1セーブ |
準々決勝までは、大差の勝利だったので、セーブが付いたのは5イニング投げて逃げ切った宮城投手だけでした(点差に関係なく、3イニング以上投げて逃げ切ればセーブ)。
準決勝は、逆転サヨナラ勝ちだったので、最後に投げた大勢投手にはセーブではなく、勝ち星が付きました。
決勝は、大谷投手が1点差で1イニングを投げて逃げ切ったので、セーブが付きました(3点差以内で1イニング以上投げて逃げ切ればセーブ)。
まとめ
大谷投手は、優勝した日本チーム内で、
防御率 1位
勝利数 1位
奪三振数 2位(1位と1個差)
セーブ数 1位
でした。
さらに大谷選手は、打者としては、
打率 1位
本塁打数 4位(1位と1本差)
打点数 2位
盗塁数 5位(1位と2個差)
出塁率 1位
得点数 1位
得点圏打率 1位
でした。
その上、大谷選手のチームを鼓舞する姿勢も優勝に大きく貢献しました。
MVP3つ分ぐらいの活躍ではないでしょうか?
他にもMVPを取ってもおかしくない活躍した選手は何人もいたと思います。
チームワークも最高でした。
あらためて、優勝おめでとうございます。
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